この記事の内容
まず正直に:紙で十分なケース
紙のスタンプカードのデジタル化を比較する前に、ひとつ。紙のカードは終わっていません。うまく機能しているお店もあり、急いで変える必要はないこともあります。
紙で十分なのはこんなお店です。
- 常連さんが少なく、全員の顔と名前がわかる。 名前もいつもの注文も知っているなら、アプリが作ろうとしている関係はすでにあります。
- データを使うつもりがない。 お知らせを送ることも、来なくなった人を確認することもないなら、デジタルの強みの多くは活きません。
- ほとんどが一見さんで、リピートがない(観光地など)。この場合、紙でもデジタルでも、カードで奇跡は起きません。
当てはまるなら、紙のカードを続けて、ほかのことに力を使いましょう。そうでなければ、続きを読んでください。紙には、印刷所の請求書に出てこないコストがあります。
紙のカードの本当のコスト
紙のカードはほとんどタダに見えます。でも実際は違います。
印刷とスタンプ
カードの印刷、オリジナルのゴム印、インク。そして、なくなったときや何か(価格、ロゴ、条件)を変えたときの刷り直し。特典を変えても、古いカードは古いルールのまま出回り続けます。
なくなるカード
別の上着に入れたまま、洗濯で溶けた、家に置いてきた。日本では財布がポイントカードでいっぱいになり、「整理したら捨ててしまった」というのもよくある話です。なくしたカード1枚ごとに、ゼロからやり直すお客様が1人。再発行を頼まない人も多いでしょう。いちばんよく買ってくれる人に限って、カードが役目を果たさなくなります。
不正
似たようなスタンプは簡単に手に入ります。混雑時に、スタンプが本物か確かめる人はいません。頻繁でなくてもお金はかかります。月に数回の特典の不正利用でも、薄い利益率には響きます。
データがゼロ
いちばん大きく、いちばん見えにくいコストです。紙ではお客様が誰なのかわかりません。何人いて、どのくらいの頻度で来て、誰が来なくなったのか。新商品を知らせることも、誕生日を祝うことも、1か月顔を見せない人を呼び戻すこともできません。
計算してみる
例(カフェ、説明用の架空の数字): 紙のカードを持つお客様が200人、特典は10杯で1杯無料とします。
- 10人に1人が途中でカードをなくすと、20人。向かいのカフェではなくあなたのお店に戻ってくる理由がなくなります。
- その20人のうち半分が週に2杯ほど飲んでいたなら、週に約20回の来店が消えたことになります。これに客単価を掛けてみてください。
- しかも紙では、その人たちが去ったことに気づけません。
自分の数字で計算してみましょう。カードを持つお客様の数、なくなりそうな割合、1回の来店の売上。たいてい、印刷代よりずっと大きな金額になります。
デジタルカードで得られるもの
Apple WalletやGoogleウォレットに保存するデジタルカードは、上の問題を解決し、紙にはできないことを加えます。
- なくならない。 いつも持ち歩くスマホに入っています。財布もかさばりません。
- お客様が誰かわかる。 何人いて、どのくらいの頻度で来て、誰が特典に近く、誰が来なくなったか。表計算ソフトで扱えるCSV書き出しも可能です。
- 話しかけられる。 ロック画面へのプッシュ通知:空いている時間のスタンプ2倍、新商品、あと1個のお知らせ。
- 自動配信(StampazのPro・Cadena):誕生日のお祝い、ウェルカム、しばらく来ていない人への「お久しぶりです」。
- スタンプの不正がない。 スタンプはスタッフがスマホで読み取ったときだけ付き、二重読み取りも防がれます。
- いつでもデザイン変更。 全員のスマホで更新され、スタンプは消えません。
- カードの種類が増える。 スタンプに加えて、ポイント、ランク別割引、キャッシュバック、ギフトカード、サブスク。紙では無理なことです。
変わらないこともあります。特典が魅力的でなかったり、誰もレジで案内しなかったりすれば、デジタルでもうまくいきません。ツールは助けになりますが、プログラムを作るのはあなたです。お客様に戻ってきてもらうアイデアはリピーターを増やす方法にまとめています。
比較表:紙とデジタル
| 項目 | 紙のカード | デジタルカード(ウォレット) |
|---|---|---|
| 初期コスト | 印刷とゴム印 | 月額または年額の利用料 |
| お客様の登録 | カードを手渡す | QRを読み取ってスマホに保存 |
| 紛失 | よくある | なし、スマホに入っている |
| スタンプの不正 | 簡単 | すべてのスタンプが記録される |
| お客様のデータ | なし | 誰か、来店頻度、来なくなった人 |
| お客様へのお知らせ | 不可能 | ロック画面への通知 |
| デザインやルールの変更 | 刷り直し、古いカードが出回る | 全員のスマホで更新 |
| プログラムの種類 | スタンプ(くらい) | スタンプ、ポイント、ランク、キャッシュバック、ギフト、サブスク |
| スマホを持たないお客様 | 使える | Webカード、または紙を一部残す |
| プライバシー | データを持たない | 個人データを扱うので、規制に沿ったツールが必要(StampazはEU域内に保存) |
Stampazの料金は、Local 月29ユーロ、Pro 月49ユーロ、Cadena 月149ユーロ(税別、契約期間の縛りなし)です。
お客様を失わずに紙からデジタルへ移る方法
よくある心配は「紙でスタンプが7個たまっている人はどうするの?」。答えはシンプルで、そのまま引き継ぐことです。
1. 同じルールでデジタルカードを用意する
紙で10個で1杯無料だったなら、デジタルでも同じで始めましょう。調整はあとからできます。媒体とルールを同時に変えると混乱します。作り方はデジタルスタンプカードの作り方で。
2. 登録時に紙のスタンプを移す
紙のカードを持つお客様がデジタルに登録したら、管理画面の調整機能でたまっていた分を加算し(履歴に残ります)、紙のカードは回収するか線を引きます。誰も損をせず、お客様は初日から「もう進んでいるカード」を手にします。
3. 紙の終了日を決める
ポスターで告知しましょう。「〇月1日から、カードはスマホのみになります。紙のカードをお持ちいただければスタンプを移します」。1〜2か月の併用期間があれば、ほとんどの方が移ります。
4. 使えない人のための逃げ道を残す
スマホを使いたくない、使えないお客様もいます。その方にはどのブラウザでも動くStampazのWebカードがあり、それでも難しければ、紙のカードを少しだけ残しておけば大丈夫です。しばらく併用しても問題ありません。
5. 切り替えを話題にする
デジタル化は、お客様と話す絶好のきっかけです。「これからカードはスマホに入るので、なくしません。最初のスタンプはプレゼントです」。その数週間にレジで言うことは、ポスターよりも効きます。
業種別の例
- カフェ: 定番の10杯カードはそのままスマホへ。さらに午後のスタンプ2倍を通知できます。詳しくはカフェのリピーターを増やすアイデアとカフェ向けページで。
- 理容室: 月1回しか使わないので、紙のカードは特になくなりがち。デジタルなら、数週間後に「そろそろカットの時期です」と知らせることもできます。理容室・美容室向けページをご覧ください。
- パン屋: 客単価が変わるので、デジタルならスタンプから利用額ポイントへ移行できます。紙では難しいことです。パン屋向けページへ。
もう切り替え時、というサイン
次のどれかに当てはまるなら、紙では物足りなくなっています。
- 思っていたより頻繁にカードを刷り直している。
- 見覚えのないスタンプや、怪しいほど満了したカードを見かける。
- 新商品を知らせたいのに、お客様に届ける手段がない。
- 常連さんが何人か来なくなった気がするけれど、誰がいつからかわからない。
- スタンプ以外(ポイント、ギフトカード、サブスク)を試したいのに、紙ではできない。
結論
お客様が少なく、全員を知っていて、データもお知らせも使わないなら、紙で十分です。それ以外なら、デジタルカードは紙が気づかないうちに奪っていくものを取り戻してくれます。カードをなくすお客様、偽のスタンプ、そして何より、一度買ってくれた人ともう一度話せる機会です。
よくある質問
目的によります。来店を繰り返してもらうことだけが目的で、お客様が誰かを知らなくてよいなら紙で十分です。データ、スマホへのお知らせ、なくならないカードが欲しいならデジタルです。
そのまま引き継ぎましょう。デジタルカードに登録してもらうときに、紙でたまっていた分を加算し、紙のカードを回収します。こうすれば、誰も乗り換えで損をしたと感じません。
しばらくの間、そうした方向けに紙のカードを少し残しておけば大丈夫です。Stampazでは、Apple WalletもGoogleウォレットも使わない方にWebカードも用意しています。
簡単です。似たようなスタンプや、家で押したカードは、混雑時には見抜けません。デジタルなら、スタンプはスタッフが読み取ったときだけ付き、すべて記録されます。