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ポイント・スタンプ・キャッシュバックの違いを理解して選ぶことは、会員プログラムの最初の決断であり、あとから変えるのがいちばん大変な決断でもあります。良いニュースは、どれが優れているということはなく、あなたのお店の客単価、来店頻度、利益率に合うものがあるだけ、ということです。ここでは6種類をそれぞれ例つきで説明し、比較表、実質コストの計算式、選び方のフローチャートを紹介します。
※金額の例はユーロです。ご自分のお店の数字で置き換えてください。
会員プログラムの6種類
1. スタンプカード
来店や購入ごとにスタンプ1個。カードが満了したら特典。
例: 「コーヒー9杯で10杯目無料」。お客様はスマホで10個中6個を確認でき、あといくつかが一目でわかります。
向いているのは、毎回の金額が近いお店:カフェ、理容室、洗車、アイスクリーム店。
2. ポイント(ランクは任意)
利用額に応じてポイントがたまり、価値の異なる特典と交換します。ランク(例:ブロンズ、シルバー、ゴールド)を付けて、よく使う人に特典を上乗せすることもできます。
例: 1ユーロで1ポイント。50ポイントで小袋のペットフード、150ポイントでアクセサリー。年間500ポイントに達したらゴールドランク。
向いているのは、金額が大きくばらつくお店:予約の多いパン屋、小売店、飲食店、ペットショップ。
3. ランク別割引
特典をためるのではなく、利用額や来店回数に応じてランクが上がり、ランクごとに決まった割引が受けられます。
例: 5回以上で5%オフ、15回以上で10%オフ。
向いているのは、特典を待つよりいつも少し得したいお客様が多いお店:エステや洋服店など。
4. キャッシュバック
購入額の一部が、お店で使える残高としてお客様に戻ります。
例: キャッシュバック5%。お客様がディナーで40ユーロ使うと、カードに2ユーロの残高。10ユーロたまったら次の来店で使います。
向いているのは、客単価が中〜高めの飲食店や小売店。「5%戻ってきます」は理解しやすい言い方です。
5. ギフトカード
お客様が自分用や贈り物用に買う前払いの残高。チャージ可能で、有効期限は任意です。
例: カットと顔そり用の30ユーロのギフトカード。受け取った人は今日一部を使い、残りは翌月に。
特典というより、前払いの売上と新規客の獲得手段です。詳しくは個人店のギフトカード活用ガイドで。
6. サブスク・会員制
お客様が定額を払い、決まった利用回数が含まれます。
例: 「月30ユーロでカット2回」や「月35ユーロで1日1杯コーヒー」。残りの回数はいつでも見えます。
向いているのは、利用頻度の高い継続的なサービス。店舗のサブスク・会員制の始め方で詳しく解説しています。
比較表:あなたのお店に合うのは
| 種類 | 向いているケース | 実質コストの目安 | お客様にとってのわかりやすさ |
|---|---|---|---|
| スタンプ | 単価が近く、来店頻度が高い | 特典のコスト ÷ 特典までの利用額 | とても簡単 |
| ポイント | 単価がばらつく | 交換価値の設定しだい | ふつう |
| ランク別割引 | よく買い、節約を重視するお客様 | 全購入に対する割引率 | 簡単 |
| キャッシュバック | 中〜高単価 | 還元率。使われたときだけ | 簡単 |
| ギフトカード | 記念日、贈り物 | 追加コストなし(前払いの売上) | とても簡単 |
| サブスク・会員制 | 継続的なサービス | 料金と実際の利用の差 | ふつう |
特典の実質コストを計算する
多くのプログラムがつまずくのがここです。特典を原価ではなく販売価格で計算している、あるいはそもそも計算していない。
計算式
スタンプの例: コーヒー1杯1.60ユーロ。ルールは9杯払って10杯目無料。
- 特典までのお客様の利用額:9 × 1.60ユーロ=14.40ユーロ。
- 無料の1杯を販売価格で数えると:1.60 ÷ 14.40=約11%。
- 原価(仮に豆・ミルク・カップで0.40ユーロ)で数えると:0.40 ÷ 14.40=約2.8%。
1つ目はお客様から見た「プレゼントしている額」、2つ目は実際にあなたの財布から出ていく額です。ご自分の原価で計算しましょう。
キャッシュバックの例: 利用額の5%。3か月で200ユーロ使ったお客様には、10ユーロの残高がたまります。それが使われたときのコストは、10ユーロ分の商品を提供する原価で、10ユーロ丸ごとではありません。使われなければコストはゼロです(ただし理想は、また来て使ってもらうことです)。
ポイントの例: 1ユーロで1ポイント、100ポイントで販売価格5ユーロ・原価2ユーロの商品。実質コスト:2 ÷ 100=利用額の2%。
実践的なルール
まず、会員プログラムにかけてもよい割合を決めましょう(例:利益率に応じて販売価格の3〜10%)。それに合わせてルールを調整します。決めたルールでお客様が特典を手にするまで何か月もかかるなら、特典の価値を上げるか、スタンプの数を減らしましょう。
組み合わせる:複数のカードを同時に
1つを永遠に選ぶ必要はありません。うまくいく組み合わせの例:
- スタンプ+ギフトカード: 普段はスタンプ、クリスマスや母の日にはギフト。
- ランク付きポイント+誕生日: 利用額に報いつつ、年に一度の個人的な贈り物。
- サブスク+スタンプ: 会員は込みのコーヒーを使い、それ以外のお客様はスタンプをためる。
- キャッシュバック+暇な曜日: 月曜はキャッシュバック2倍で需要を分散。
条件は、それぞれのカードの目的がはっきりしていること。どのカードが何のためかわからなければ、お客様に手間をかけさせているだけです。
選び方のフローチャート
順番に答え、最初に当てはまったものを選びましょう。
- お客様が月に何度も使うサービス(コーヒー、カット、洗車、レッスン)を売っている? サブスクを検討。会費の管理をしたくなければ2へ。
- 客単価はほぼ毎回同じ? スタンプカード。
- 客単価が来店ごとに大きく変わる? 利用額ポイント(よく使う人がいるならランクも)。
- 客単価が高く、お客様が「お金が戻る」ことを好む? キャッシュバック。
- お客様は特典を待つより、いつも割引されるほうを好む? ランク別割引。
- 記念日に売上を伸ばしたい、新しいお客様を呼びたい? 今のカードにギフトカードを追加。
業種ごとによくある選択
| 業種 | 第一候補 | 組み合わせ |
|---|---|---|
| カフェ | スタンプ | コーヒーのサブスク |
| パン屋 | 利用額ポイント | 予約向けギフトカード |
| 飲食店 | キャッシュバックかポイント | ギフトカード |
| 理容室・美容室 | スタンプ | 「月2回カット」の会員制 |
| エステ・ネイル | ランク別割引 | ギフトカード |
| ペットショップ・トリミング | 利用額ポイント | ペットの誕生日 |
これは出発点であってルールではありません。2か月ほど試し、お客様の来店が増えたか測りましょう(方法はリピーターを増やす方法で)。
種類選びでよくある失敗
- 大手チェーンの真似をする。 利益率も規模も違います。上の計算式で自分の数字を出しましょう。
- 換算が複雑なポイント。 「2ユーロで1.5ポイント」ではお客様に計算させることになります。1ユーロ1ポイントのような切りのいい数字に。
- 低すぎるキャッシュバック。 10ユーロの1%は10セント。誰も気づきません。キャッシュバックにするなら、残高が増えていくのが見えるように。
- 届かないランク。 最上位ランクにほとんど誰も届かないなら、やる気を削ぐだけです。
- 毎月ルールを変える。 お客様の信頼を失います。少なくとも8〜12週間は同じルールで試し、変えるときはたまった分を引き継ぎましょう。
- お客様ではなくツールで選ぶ。 まずお客様が何を理解し、何を喜ぶかを考え、それから実現方法を探しましょう。
Stampazで始めるには
Stampazでは、全プランで6種類のカードが使えます。スタンプ、ランク任意のポイント、ランク別割引、キャッシュバック、ギフトカード、サブスク・会員制。お客様はアプリのダウンロードなしでApple WalletやGoogleウォレット(またはWebカード)に保存でき、同じお店で複数のカードを同時に使えます(Localで2枚、Proで10枚、Cadenaは無制限)。手順を追って始めたい方はデジタルスタンプカードの作り方をどうぞ。
よくある質問
客単価によります。ほとんどのお客様が同じくらい使う(コーヒー1杯、カット1回)ならスタンプがシンプルです。利用額が大きくばらつくなら、利用額に応じたポイントのほうが公平に還元できます。
利用額の一定割合を、お店で使える残高としてお客様に戻す仕組みです。現金ではなく、そのお店でしか使えないため、使うためにまた来てもらえます。
特典にかかるコスト(販売価格ではなく原価)を、お客様が特典を得るために使った金額で割ります。その割合が、常連客の売上に対する実際のコストです。
使えますし、そのほうが良い場合もあります。たとえば普段使いのスタンプカードと、年末のギフトカード。大切なのは、それぞれの目的がはっきりしていて、お客様を混乱させないことです。
スタンプカードです。「10杯で1杯無料」は説明なしで伝わるので、小さなお店の最初のカードとしてたいてい最適です。