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店舗のサブスク・会員制は、いちばん大切なお客様との関係を変えます。毎日「今日は行こうか」と考えるのではなく、もう払ってあるから来るようになるのです。お店にとっては収入の見通しが立ち、習慣で戻ってくるお客様のグループができます。うまく設計すれば最も強力な会員施策のひとつですが、計算を誤れば会員ごとに損をします。正しく作る方法を説明します。
※金額の例はユーロで示しています。
実店舗のサブスクとは
定期的な料金(ほとんどは月額)に、利用回数や具体的な特典が含まれる仕組みです。会員は前払いし、月の間に回数を使っていきます。
地域のお店に合う例:
- カフェ: 「1日1杯コーヒー」や「月20杯」。カフェ向けのポイントカードページも参考に。
- 理容室・美容室: 「月2回カット」や「月1回のカット+顔そり」。理容室・美容室向けページへ。
- 洗車: 「月4回洗車」。
- パン屋: いつものご近所さん向けの「1日1斤の食パン」。
- エステ: 「月1回のフェイシャルとネイル」。
- ジム・スタジオ: 利用回数が見えるレッスンの回数券。ジム向けページへ。
- アイスクリーム店: 夏季限定の「週1回1スクープ」クラブ。
サブスクと会員クラブの違い
似ていますが、同じではありません。
| サブスク | 会員クラブ | |
|---|---|---|
| お客様が払うもの | 利用回数込みの料金 | 特典と引き換えの会費(または無料) |
| 受け取るもの | 「月2回カット」 | 割引、先行案内、イベント |
| 向いているお店 | 繰り返し使うサービス | 小売店、飲食店、酒屋 |
| リスク | 実際の利用が想定を上回る | 特典の価値が感じられない |
両方を組み合わせることもできます。回数込みの会費に、それ以外の購入は10%オフ、という具合です。
サブスクの価格の決め方
クラブがお金を生むか奪うかを決めるステップです。ポイントは、平均利用で計算し、最大利用から身を守ることです。
ステップ1:平均利用を出す
良いお客様が実際に何回来ているかを見ます。いちばん熱心な人ではなく、常連の中の典型的な人です。
例(カフェ): コーヒー1杯1.60ユーロ。常連は月平均16日来店。サブスクなしなら16 × 1.60ユーロ=月25.60ユーロ。
ステップ2:お得感を決める
会員がお得を感じられ、かつ利益を手放さない程度に。たとえば月22ユーロなら、この典型的なお客様は3.60ユーロ(約14%)得をします。
ステップ3:最悪のケースを計算する
「1日1杯コーヒー」で会員が30日来たら、販売価格で30 × 1.60ユーロ=48ユーロ分を消費します。原価(仮に1杯0.40ユーロ)なら30 × 0.40ユーロ=12ユーロ。月22ユーロなら、毎日来る会員でも商品原価に対して利益が残ります。サービス業ならスタッフの時間も含め、ご自分の実際の原価で同じ計算をしましょう。
ステップ4:追加の購入を考慮する
込みのコーヒーを飲みに来た会員は、よくもう1品頼みます。トーストやジュースなど。これは価格に含めませんが、このモデルの利点として覚えておきましょう。
例(理容室): カット16ユーロ。常連は3週間ごと、つまり月1.5回弱(約月23ユーロ)。「月2回カットで28ユーロ」は、もっと頻繁に来たい人には魅力的で、1回しか使わない月があっても会費は満額入ります。始める前に、会員1人あたり月2回のカットを予約表が受け止められるか確認しましょう。
ルール:回数、有効期限、更新
明確なルールがあればレジでのトラブルを防げます。最初の会員を受け付ける前に、次のことを決めて書き出しましょう。
- 込みの利用: 何が何回か。「ブレンド、カフェラテ、カプチーノのいずれか。季節限定ドリンクは対象外」。
- 1日の上限: 「込みのコーヒーは1日1杯まで」。最悪のケースを守ります。
- 繰り越し: 使わなかった回数を翌月に持ち越せるか。いちばんシンプルなのは繰り越しなし。
- 期間: 暦の月か、支払いから30日か。
- 更新: 次の会費をいつどう払うか、払われなかったらどうなるか(更新までカードを一時停止)。
- 本人利用: 1人用か、共有できるか。
- 退会: 会員がどう退会するか。縛りがないほうが売れやすいです。
手数料なしで会費を受け取る方法
サブスクの会費の受け取り方は2つあります。
- 決済サービスを使ったクレジットカードの自動引き落とし。便利ですが、毎回手数料がかかり、設定も必要です。
- お店のレジで受け取る。 会員が月初にほかの売上と同じように会費を払い(現金、カード、QRコード決済など)、お店はスマホで支払い済みにするだけ。手数料も連携も不要です。
小さなお店には、たいてい2つ目で十分です。しかも利点があります。会員が更新のためにお店に来るので、それだけで1回の来店になります。
うまく回すには:
- 覚えやすい更新日を決める(たとえば毎月1日)。
- 数日前にお知らせを送る:「会員プランは1日に更新です」。
- 支払われたら会費を記録し、利用回数をリセットする。
クラブの始め方:ステップごとに
- プランは1つだけ。 よく説明された1つを。増やすのはあとから。
- 上のセクションの計算を自分の価格と原価で。
- ルールは最大5行で書く。
- 常連から始める。 すでによく来るお客様に直接声をかけましょう。いちばん価値を感じてくれる人たちです。
- クラブ名、料金、内容を書いたポスターをレジ横に。
- 受け入れ能力が心配なら、最初は人数限定(例:20人)に。特別感も生まれます。
- 60日後に見直す: 会員数、実際の平均利用、更新率。必要なら価格や回数を調整。
クラブがうまくいっているかの見極め方
2か月後、次の4つを確認しましょう。
| 指標 | 計算方法 | わかること |
|---|---|---|
| 有効な会員 | 会費が支払い済みの会員 | クラブの実際の規模 |
| 平均利用 | 月の総利用回数 ÷ 有効な会員 | 価格設定が適切か |
| 更新率 | 更新した会員 ÷ 前月の会員 × 100 | クラブに価値があるか |
| 追加購入 | 込みの分以外に会員が買った額 | このモデルの上乗せ利益 |
平均利用が上限に近いなら、新規会員向けの価格や回数を見直しましょう。更新率が低ければ、やめた人に何が足りなかったか聞いてみてください。たいていは、わかりにくいルールか、興味のない込みのメニューです。
サブスクでよくある失敗
- 最小の利用で計算する。 本気の会員は、思っているより使います。
- 1日の上限がない。 上限がなければ、最悪のケースに天井がありません。
- 曖昧なルール。 「コーヒー込み」とだけ書いて種類を決めないと、トラブルになります。
- ノートで管理する。 会員が増えると、誰が何を使ったかわからなくなります。理想は、会員が残りの回数をスマホで見られることです。
- 複数のプランを同時に始める。 混乱し、測るのも難しくなります。
- 更新を忘れる。 知らせなければ、会員は忘れて払わなくなります。
サブスクは、全体の会員プログラムの代わりではなく、それを補うものです。どれが合うか迷ったら、ポイント・スタンプ・キャッシュバックの違いとリピーターを増やす方法をご覧ください。
Stampazで会員制を
Stampazでは、サブスク・会員制は全プランに含まれる6種類のカードのひとつです。会員はアプリのダウンロードなしでApple WalletやGoogleウォレット(またはWebカード)にカードを保存し、「月2回カット」「1日1杯コーヒー」などの残り回数を確認できます。Stampazは決済を扱わないので、会費はお店のレジで受け取り、スマホで支払い済みにするだけ。手数料はかかりません。スタッフはどのスマホでもカードを読み取って利用を記録でき、二重読み取り防止付き。更新のお知らせもロック画面への通知で送れます。
よくある質問
決まった料金(多くは月額)で、一定の利用回数や特典が受けられる仕組みです。1日1杯のコーヒー、月2回のカット、月4回の洗車など。お客様は前払いし、お店は収入の見通しが立てやすくなります。
可能な最大の利用ではなく、会員の実際の平均利用から考えます。典型的な会員がサブスクなしでいくら払うかを計算し、はっきりわかるけれど利益は残る程度のお得感を付けましょう。
お店が決めます。いちばんシンプルなのは繰り越しなしで、毎月ゼロから始める方法です。繰り越すなら、未使用の回数がたまりすぎないよう上限を設けましょう。
必要ありません。会費をほかの売上と同じようにお店のレジで受け取り、スマホで支払い済みにすればいいだけです。自動引き落としはできませんが、決済手数料もかかりません。
だからこそ、1日あたりや1か月あたりの上限を決めておくべきです。上限がはっきりしていれば、最悪のケースは最初から計算済みで、驚くことはありません。